就活か。博士課程へ進学か。
ご無沙汰しています。
今日はお盆休み最終日です。
実は現在,博士課程の学生向けの研究インターンシップに参加させていただいてます。
インターンシップの感想に関しては後々ブログに書きたいと思います。
今日は,私が博士課程に進学した理由について述べたいと思います。
大学→大学院へ
理系の人は大学卒業後,約70%以上は大学院に進学します。
僕の在籍していた学科は約100人いたのですが,95人が大学院へ進学しました。
僕自身「理系は大学院に進学して,専門性高めてなんぼでしょ」という思い(固定観念に近い)があったので,大学院に進学することに決めました。
(友人みんなが行くから,という理由もありました笑)
修士課程での研究
幸運にも,配属された研究室が超絶ゆるゆるホワイト研究室でした。
具体的には
① コアタイム無し(僕は12:00-17:30で研究してました笑)。
② 教授の放任主義(研究テーマは自分で考える)
③ 日報・週報などのウザったい事務作業はゼロ
理系大学院生がうらやむ研究室だと思います(笑)。
ただ「研究テーマは自分で考える」というのが人によっては合う・合わないがあると思います。
もちろん,ぼんやりと研究テーマの指示はありますが
それを達成するアプローチは自分自身で考えます。
教授からの指示を淡々とこなしていくスタイルよりも,
試行錯誤して研究するスタイルが自分にマッチしていました。
そんな理由で,研究はとても楽しかったです。あと緩かったし(笑)。
就活か。博士課程へ進学か。
大学院へ進学した人の8割以上が修士号を取得と同時に民間企業に就職します。
僕の学科でも,博士課程に進学したのはわずか3人(90人中)です。
私も就活をしつつ,博士課程進学も視野に入れていました。
それでは,なぜ就職ではなく博士課程に進学しようと思ったか。
まとめてみると,以下の3点です。
① 大学での研究が楽しかったから
前述のように,僕の所属する研究室は超放任主義です。
なので,研究活動は自由にすることができました。
時々教授にアドバイスもらいながら,好奇心の赴くがまま研究していたなあと思います。
本当に自由でした。この”自由”が面白いか,面白くないか。どう感じるかは人それぞれだと思います。
実際,ホワイト研究室なのでさぼっている先輩・後輩,同期は多かったです。
そんな中でも,モチベーションを下げずに楽しく研究できていました。
(もちろん腹立つときもありましたが)
なので,この環境でもう少し研究したいと思ったのが素直な感想です。
② 1人前の研究者になりたい
アカデミア(=大学)における研究のゴールは「論文を執筆すること」と
教授から口酸っぱく言われていきました(普段は放任なくせに)。
科学における論文の重要性 | 社長メモ | 会社情報 | ATTO Website
論文執筆が大学の研究のゴールかどうかは別として,研究者が論文を書ける能力を習得することは非常に重要であると個人的には思います。
実験して良いデータ・発見をしても,それ論文や特許にして”主張”しないと
自己満足で終わるからです。
博士課程に進学すると,いやでも論文を執筆しなければいけません。
「博士課程進学は,研究の表現・主張の良いトレーニングになるに違いない!」
こう思い,進学を希望しました。
現在,博士課程の2回生ですが研究のプレゼン能力(論文執筆能力を含む)は向上していると思います。
③ キャリア形成の幅が広がる
労働生産人口の低下に伴い,定年が70歳になる可能性があります。
元気で健康な高齢者を活用することで,労働生産人口の減少に歯止めをかける政策のようです。
浮上する「70歳定年制」 高齢者活用、骨太方針に布石 人手不足に対応、制度作りは難題 :日本経済新聞
もし70歳まで働くとなった場合
・修士課程修了(25歳)で就職→定年(70歳):45年
・博士号取得(28歳)で就職→定年 (70歳):42年
僕はスーパー飽き性なので,45年も働いたら確実に飽きるがあります(笑)
42年でも確実に飽きるでしょう。
そこで飽きないように(モチベーションを維持できるように)キャリアをどう形成できるかが重要になってきます。
博士号を持っていたら,1度民間に行ってしまっても,大学へ転職することが可能です(できるかどうかは別の話)。
また,博士号は海外での受けも良いらしいです。なので,海外で研究するというのも1つのキャリア選択として良いでしょう。
日本の博士は損してる?世界の博士号取得者に対する認識の違い | Morebiz
まとめ
私が博士課程に進学した理由ですが
① 大学での研究が楽しかったから
② 1人前の研究者になりたい
③ キャリア形成の幅が広がる
特に①と②が強いですね。
この記事は,情報発信という意味合いもありますが
博士課程にいった理由の思考整理という意味でも書かせていただきました。
それでは,この辺で失礼します。